アメリカでの車選びをする際のススメ
アメリカに住む際、水の次に必要なものは車です。これまで東京や名古屋、大阪などの大都市圏に住んでいた方は電車を日常的に利用していたと思いますが、アメリカにそんな便利なものは存在しません。私の住んでいるシリコンバレーにはCal Trainというサンフランシスコ・サンノゼ間を結んでいる電車がありますが、毎年首の皮一枚繋がって存続している状況で、お世辞にも「電車網が発達している」とは言えません。また、バスも期待してはいけません。アメリカのバスはちゃんと来た試しがありませんし、来たとしても、何故か途中で昼飯を買いに行く運転手もいます。
上記のような移動手段に頼っていると、移動するだけで1日が終わってしまうので、アメリカは車社会なのです。
今回は、アメリカで必須の移動手段である車の選び方について解説します。
今回は車の選び方ですので、中古車の買い方については、以前の記事を見ていただけると幸いです。
車選びで重要なポイント
日本でも同じですが、アメリカでも車を買う際には様々なポイントを見ることが必要です。このサイトをご覧になっている方は駐在であったり、留学でアメリカにいらっしゃると思います。今回の車選びは中古車を選ぶことを前提としています。
中古車の買い方については、以前の記事を見ていただけると幸いです。
LEDヘッドライトを搭載しているか
アメリカの道は基本的に街灯がないか、あってもとても薄暗いことが多いです。また、フリーウェイやエクスプレスウェイなどは一切ライトがなく、とても道が暗いです。更に、カリフォルニアの高速は65mphが制限速度で、とても速く感じますし、アメリカの運転は日本と比べてとても荒いですから、前方が良く見える車を買うことは必須であると思います。特にサンノゼからサンタクルーズに向かう道がクネクネしている事に加えて、通勤などで慣れている人は100キロほどでそこを駆け抜けていきますし、標識が明かりで照らされていないので本当に怖く感じます。そうした中で、ハロゲンランプが搭載されている車を運転するのは、日本での運転に慣れている方だと、少し怖く感じると思います。
CarPlay又はAndroid Autoを搭載しているか
日本の車にはよくカーナビが搭載されていますが、アメリカではカーナビを搭載している車を見かけることは少ないです。アメリカは日本よりもGoogle Mapがまともで使えます。また、アメリカで車を運転する際は、皆さんWazeというナビアプリを使ってらっしゃるので、車に元からつけているカーナビよりも更新もすぐされて最新の情報が満載のアプリを使う場合が多いです。そうしたところから、車のインフォテイメントシステムは、CarPlayやAndroid Autoを搭載した車を選んだ方が良いと思います。
荷物が沢山積み込めるか
これは私の実体験となりますが、私が最初に探していた車は2ドアのクーペを探していました。これは私の趣味がドライブで、車で走ることが大好きだったからです。結果的にホンダのシビッククーペ(日本では売られていない2015年モデル!)を購入し、ホクホク顔で乗り回していました。しかしながら、引越しの際にとても苦労することになりました。留学生は引越しをしないといけない機会が沢山存在すると思います。私は今までに4回引越しをしましたが、車に入る量がとても限られており、とても苦労しました。ですから、私は車を買う際には、荷物を沢山積むことが出来るSUVを強くお勧めします。
リセールバリュー
基本的にアメリカに骨を埋める方以外は、数年すると日本に帰国したり、違う国に行くことがあると思います。そうした時に、リセールバリューはとても重要になるかと思います。
リセールが良い車は(1)皆から人気のある車。(2)燃費が良い車であること。(3)壊れにくい車であること。が一般的な条件となります。これらの条件を日本車は多くが満たしており、とても良い選択肢であることは間違いありません。
燃費の良さ
アメリカのガソリン価格は日本よりも安いですが、日本とは運転する量が段違いです。ニューヨークなど一部の都市を除いて、基本的に全ての動作で車に乗ることとなります。学校に通う、会社に通勤する、買い物に出かける、ちょっと友達の家に遊びにいく、などなど。こうした全ての動きで車を使うので、ガソリンがあっという間になくなってしまいます。こうしたことから、燃費の良い車を選ぶことが、車の価格だけでなく、トータルのお金の面を見た際にはとても重要となります。こうした観点から見ると、やはり日本車に勝る車はなかなか存在しません。アメリカでも日本車買うの・・・と思う方もいるやも知れませんが、燃費やリセールのことを考えると、日本車はとても良い選択肢です。
車好きの私がオススメする車は・・・
私がオススメする車はマツダのSUVタイプの車です。その中でも特にオススメなのは、CX-30とCX-5です。これらの 2車種は大きすぎることもなく、燃費も悪くない、とてもバランスの取れている車です。価格もモデルや製造年にもよりますが、新しい車を選んでも3万ドル近辺で売買がなされています。更に、マツダ車はアメリカの有力消費者情報誌コンシューマー・レポートの「2021年の自動車ブランド別総合ランキング」で首位になっており、リセールも良いことは明白です。また、トヨタのRAV4やC-HRなども良い選択肢だと思いますが、私のデザインセンス的にはどうしてもCX-30に目が惹かれてしまいます。
最後に
いかがだったでしょうか?
アメリカで車に乗らない日が来るのは、テレポートが出来るようになるまで続くと思います。ですから、楽しめる車を買い求めることが良いのではないかな、と思っています。是非気に入った車種を見つけて、乗っていただければ、と思います。